乗鞍岳
市民春山ハイキング
 
 
報告者 山口 博
ル ー  ト   愛発越登山口―乗鞍岳―芦原岳―黒河越―黒河林道入口
山 行 日  2010年5月16日 天候 
参 加 者

総括責任者 山口  副総括責任者 中島   会長 秋月
1班 CL北川 SL長野 石田 片山 中村 弓仲 (女)伊丹 大谷 樺山
2班 CL徳田 SL村上 赤松 小川 中廣 西川  ()日野 守口  
3班 CL植西 SL岸田 梅澤 後藤 佐々木 津田 遊佐 (女)藤富 山田
4班 CL佐坂 SL吉野 金本 北村 丸山 (女)守口 加藤 西上

一般 男子 大槻 小澤 尾崎 古野 
    女子 大塚 小澤 杉木 松本 福薗 山根

男子24名  女子13名  一般 10

合計: 47名    
 コースタイム  新田辺(7:00)−愛発越登山口(9:30/9:50)−スキー場合流点(10:30)−乗鞍山頂(11:50)−
芦原岳(昼食 12:00/12:50)ー琵琶湖・敦賀湾展望地(14:00)−黒河越(15:00/15:20)−黒河林道入り口(15:50/16:10)−新田辺(19:25)
  
 山行報告 

昨年の沢山も午後から雨で、3年前赤坂山の時は雨と風を避けて樹林で立って食事をしたのが思い出され、市民春山ハイキングは雨の印象が強く残っている。

週間予報でも雨マーク今年も又かと嫌な気分であった。2日前から予報が晴れマークに変わり、当日は快晴で参加者の顔も晴れやかで、定刻720分に新田辺を出発しました。

名神の集中工事で少し遅れましたが、930分国境スキー場に着きました。

準備体操の後班別に別れ950分に出発しました。登山口には標識も無く判り難く中島さんが探しに行って見つかった。高島分水嶺トレイルでは標識がキッチリ出来ているのに登山口には何故か無い。多分此処は砂取場の私有地で、登山道はスキー場のゲレンデを登るのかも知れません。(下見はスキー場から登りました。) 最初は急登ですが此処を過ぎると歩き易い登山道で危険箇所は全く有りません。

乗鞍岳までは登りが続きますがミズナラ、ブナなどの新緑の中を歩き、時折爽やかな涼風で、余り汗も無掻かずに登れました。乗鞍岳頂上で47人は狭いので少し下って関電の管理小屋を降りた開けた所で丁度12時になり昼食にしました。

ブナ林が切れた所は展望が開け琵琶湖の竹生島が浮かんで見え、進むにつれ刻々と景色も変わり、湖西の風景が現れ、右に敦賀湾、左に琵琶湖が見える所では正に中央分水嶺です。此処からの一滴が日本海と太平洋へ流れているのだと実感しました。

黒河越に15時に無事下山し黒河林道を歩きますが、道の両側に真っ白なウワズミ桜が満開で、又朴の木の白い花もあり、バスが待つ林道入口には1550分に到着しました。

名神集中工事の為琵琶湖大橋を経由し京滋パイパスから19:25に新田辺に帰りました。

お世話頂きました旧山行部の皆さん有り難う御座いました。
 ヒヤリハット  ありません
 
 
 感想文
 一般参加者の感想文
 一般参加者が少なかったのが気になる。“市民ハイキング”という表題での行事だから…                    尾崎 実
 久しぶりに、新緑や新鮮な空気で、すがすがしい気分になりました。景色がすばらしいですね。           小澤 浩
 しんどかった。ゆっくりと写真を撮りたかった。最後の坂道はしんどかった。                   小澤 美智子
 新緑・景色共にとても綺麗で素敵なハイキングでした。ありがとうございました。                         松本 俊子
 ハイキングのお世話いただきありがとうございました。天気もすばらしく、五月の風もさわやかで新緑の中を歩くことができました。みんなが何度「きれいね」「気持ちいいね」と言ったことでしょう。花や木の豊富なトレイルを満喫しました。気持ちのいい一日を過ごすことができました。                                                               大塚 ふよ子
 身体全体が緑色に染まりそうな春山ハイキング、高島トレイルのすばらしいコースを体験させて頂き感謝してます。美しいブナ林、カタクリの花を始めとする花々、天候にも恵まれ、いい山旅ができたと思っています。日々、身体を鍛え、春・秋の山友会の皆様との山旅、楽しみにしています。ありがとうございました。                                          
                                                       大槻 正彦
 山友会への入会を考えていますが、フルタイムで働いているので、年 数回しか参加できません。また、子供が小さいのでドタキャンもあるかと思いますが、それでも入会は可能ですか?                              杉木 真寿美
 新緑の中、森林浴とイオンを満喫する事ができました。前回の大山以来の山登りで体力に不安がありましたが、楽しむ事ができました。途中、色んなお花が咲いてたりしましたが、少しゆっくり(風景も)見たかったです。又参加させて下さい。ありがとう御座いました。                                                                               福薗 邦子
 市民春山ハイキングは、何年か前の赤坂山に続き2回目の参加です。新緑のブナ林は、とてもすばらしかった。また、右手に日本海、左手に琵琶湖を眺めて、展望スポットでは分水嶺に立っていることを実感しました。最高のハイキング日和となり満足の一日でした。企画実施していただいた皆様方、ありがとうございました。                            古野 敏
 若葉の繁る木立の中、可愛い山野草の花も見る事も出来感動でした。下山し林道の歩きは疲れましたが…素晴らしい景色をゆっくりと眺められる時間をほしいかな?慎重に計画して頂き安心して参加が出来嬉しく思ってます。又の機会を楽しみにしてます。

 有難うございました。                                              山根 磨智子

 会員の感想文
 春の市民ハイキングは京都田辺山友会にとって市民秋山登山と並んで最重要行事であります。

実は僕も去年の春の市民ハイキングがきっかけでこの山友会の御世話になっています。今回は10名の一般参加者がおられましたが是非このハイキングを機会に山友会の仲間になっていただきたいものです。京都田辺山友会は京都で断トツの活動を誇っています。それは会誌「かんなび」やホームページを見ていただければすぐわかります。

新田辺のロータリのいつもの場所からバスが時間通り出発する。1週間前の70%降雨確率が嘘のような天気である。総勢46名、4班構成である。僕は一番奥の席で文武とも(文とは文化であり、武とは登山である)達人の佐々木会誌部長の隣に座らせていただく。やや緊張気味ながら登山に関する初歩的なことを教えていただく。登りは靴ひもを緩く、逆に下りはきつく結ぶ。長い下りは指先を丸めるようにすれば楽。ザックの重量配分(重いものを上に)については帰りの車中に教えていただく。愛宕山のペース登山で早速試して見ようと思う。バスはいつのまにか愛発(あらち)越えの登山口近くに到着していた。中島副総括責任者の号令で準備体操を行う。ネットで調べた高島トレイルも愛発越えの取り付きがわかりにくいとあった。持参したGPSは国境スキー場からのルートを入れていたので役に立たない。中島SLらがルート探しに先行する。いつの日か僕にもそういう役割が課せられる日がくるのかなとぼんやり考えていたら、1班を先頭に登り始めていた。僕の時計で9時50分であった。途中、丸山教育部長からGPSの軌跡ログの設定がOFFになっている可能性があるとの指摘を受けた。案の定、OFFであった。これでは折角の山行記録が残らないことになる。GPSは新人には荷が重い。しばらく進むと地図上に進んだルートが点線で残っていることを確認できた。「道程」を思い出す。高村光太郎にGPSをみせてやりたい。途中いろんな方がGPSの様子を見に来られる。今後は山行部が中心となってGPSを活用することになる。具体的にはCLまたはSLがそれぞれの山行にGPSを帯同していただくことになる。そのために教育部がまず使い方をマスターして早く引き継ぎをしなければならない。責任重大である。山行の方はひたすら登っていくと尾根に出た。これが北尾根というのだろうか?ブナ林を進む。途中立派なブナの木に出会う。正面に乗鞍岳山頂が見える。貧相な山頂を過ぎてなおも前を進む。1番目の電波塔をすぎて2番目の電波塔の間の分水嶺で昼食にする。ほぼ12時ジャストである。仲良く昼食をとりいつものように集合写真を撮る。1脚しか持参していなかった。ここはやはり3脚を持参すべきであった。秋山登山では3脚を持参しよう。2番目の電波塔も過ぎ、なおも先に進むと高圧電線の鉄塔が見えた。今から思えばこの付近が芦原岳やったのでは?ここからの眺めは最高である。左を見れば琵琶湖、右を見れば敦賀の町が見える。4月26日に登った野坂岳も見える。今日一番の眺めを満喫する。まさに分水嶺である。こんなとき会長からここからあと何分で到着するんやと鋭い質問が飛ぶ。仕方なく「?」の顔をする。あとで教育部長から到着時間の表示画面を教えてもらう。すぐれものです。森の中を甲高いホロホロという声で鳴く鳥に監視されながら山を下る。ほどなく車が通れる車道に出てトイレがあった。そのあとだらだらと下っていく。班の構成も乱れた。この程度は容認の範囲なんかな?何事もなくバスが待つ黒河林道分岐に到着する。各自柔軟体操を行う。中島さんと大谷さんの股割にはびっくり。今日の山行は無事終わった。山口総括責任者、中島副総括責任者その他大勢のリーダー方々ありがとうございました。

ところで今、僕は所謂スランプなのかもしれない。入会してすぐに感じられた成長を最近はほとんど感じることができない。こんなの当たり前のことかもしれない。とにかく今は前に進むしかないと思っている。もうちょっとすればなんか突き抜ける感じがあるのかも。それまで頑張ります。

    梅澤 宗平

 一般市民を含む総勢47名での乗鞍岳山行である。 

3月は雨に祟られ、私が立案した山行は全て中止とせざるを得なくなりました。 処が4月に入り陽気は一変。 正に春を感じさせてくれる山行を楽しめたのは ある一人の先輩の参加でした。 今回の春山ハイキングもその先輩が総責任者となっておられこれは100%

晴天であることを信じていましたが、直前の天気予報ではどうも曇天の気配でした。

 ところがどっこい。 予報もなんのその。 予報を覆し夏日を思わせる快晴の下での山行となりました。  「一体 あの先輩の神通力・念力はどうなっているのだろう?」・・・・・

ルートは取り付きこそ若干の時間をかけて探して頂き、急登で始まりましたが それが終わり稜線に出ると爽やかな空気の下でブナ林を抜け、直前に踏破した野坂岳、敦賀湾、一昨年登った岩篭山などを眺めながら進み、鉄塔小屋付近での昼食。 琵琶湖、その中に浮かぶ竹生島、 それらが全て心を癒してくれました。 併せてこの中央分水嶺は私の友人の友人(細川舜司氏)−結局私には無関係?−が日本で始めて単独で分水嶺を踏破したその一部なのかとの思いを馳せながらでしたので、最高でした。

余談ながら、今回の山行では4班のCLを担当しましたが、班員が一塊となりバラバラにならないよう 又前の班と適当な距離を保ちながら歩くことを心に決め 時に振り返りながら、時に前に行く班を見やってからの歩行等を続けました。 処が矢張り担当班後方の方で空隙が出来、又前の班の最後尾の2〜3人とが同一班のようになってしまったりと・・・・。 マダマダでしたが、 特に下山ルートに入ると、その傾向は強く一般参加者に「この班は大変ですね」と慰めの声を掛けられる始末でした。

そんな一日でしたが、楽しい山行でした。 天気予報を覆して頂いた先輩、即ち「山口天照大神様」本当に有難うございました。 我儘かもしれませんが、これからも多くご参加頂き、晴天の恵みを与えて下さい。                                                                               佐坂 茂美

 楽しみにしていました「市民春山ハイキング」に今年も参加させていただきました。

事前の天気予報では良くなかったのですが、今日は比良や嶺南の山々は「朝もや」をかぶり晴天になりそうです。これも皆々様の御精進あっての賜物でしょうか。
山友会4月例会・野坂岳より、ブナの木の若々しい新緑が美しく、より眩しくなって初夏のシーズン到来のようです。
おなじ山域の「大谷山」にも素敵なブナの林があるよとお教えを頂きました。
また「メタセコイアの並木」も、みずみずしい緑に包まれ別世界のように綺麗でした。
ここで日々生活されている方々が羨ましいと思いつつ、少し遅くれて帰路につきました。
今後ともよろしくお願いします。
そのあとが遠くてなかなか家路に帰りつくことができません。
こんなに遅くまで山の中歩いてきたんですか。遅いねっ!!お〜怖わ。

は〜ぃと刺激しないように「おやすみなさ〜ぃ」とやり過ごし。…えへへッ!!  ◎です。

                                                       後藤 正道

 久し振りの市民ハイキング参加だった。乗鞍岳という山名にもあこがれた。この日は長期予報

は雨マークだったにもかかわらず、当日はしっかり晴れマーク・・・今度は強い日差しでの日焼けを気にしたが、晴れマークの割には雲が多く、またブナの林の中を歩くという幸運に恵まれて、ギラギラの太陽に悩まされる事はなかった。汗ばむたびに、そよそよと爽やかな風が吹き、心地よい気分に浸れた。夏の白神山地を歩いたけれど、新緑の頃のブナの林では、その鮮やかな黄緑色の葉色に魅了させられた。すくすくと伸びた木もあったけれど、一本一本が、どんな苦難に耐えて成長したかを窺わせるような樹形のものが多く、新緑の美しさと共に木々の姿形にも魅せられた。乗鞍岳は滋賀県と福井県の国境に位置し、北を見渡せば、はるか彼方に日本海が・・・そして、振り向けば琵琶湖が・・・という大感激する場所もあり、色んな面で楽しみも多かった。50人近い人数での登山・・役員の方達のご苦労に感謝いたします!                                       伊丹 立子

 好天に恵まれて無事山行が終わり良かった。担当の方々の準備がいきとどいていたのでスムー

スに帰れ、山も琵琶湖と敦賀湾が見えるコースで参加者も満足されたのではないかと。ただもう少し一般参加者が多ければ目的にかなったのではと思いました。                                           中島 貞夫

 今回の春の市民ハイキングは、申し分の無い天候に恵まれました。ブナ林が織り成す分水嶺は

新緑に彩られ、誰もが心癒されたことでしょう。右に敦賀湾、左に琵琶湖の風景を一度に味わいながら、贅沢な山旅ができました。「今年がこんなに良かったら、来年は…」と、プレッシャーを感じるのは私だけでしょうね。                                                                          北村 正博

 中央分水嶺のハイキングは天候もよく快適だった。
結構のアップダウンや急登もあり、市民ハ
イキングとして少しハイレベルの感はしたが、コースはよく整備され、琵琶湖の展望や遠く敦賀湾も望まれ、よいコースの選定だったと思いました。

47名の大所帯でお世話いただいた昨年度の山行部の皆さんはご苦労様でした、班編成もうまくまとまりスムーズにいっていました。ただ林道歩きに入ってから班編成が崩れてしまったのは少し残念でした。                                                                                   片山 弘志

 最初に「乗鞍岳」と聞いたとき北アルプスの山を思い、あの山を日帰り市民ハイクに選ぶのはどうかと思ったが、よく聞いてみると若狭乗鞍岳とわかり納得した。当日は天候に恵まれ新緑が瑞々しいブナ林の中を歩く気分は爽快だった。登り始めてからそこそこの急登が続いたが、気分よく汗をかいた。昼食はほぼ平らな草原の登山道に参加者47人が一列に座って食べてる姿は圧巻だった。

一日たっぷり山歩きを満喫して2,000円はまさに 格安で「市民ハイク」様々の思いで家路に着いた。                                                                      遊佐研治郎

 当日は、いい天気で、新緑のまぶしい最高の市民登山でした。個人的には、あまり行けないコースで 歩行時間も適度にあり、良かったと思います。もう少し変化があれば、最高でした。

私は、初めはゆっくり歩いて、すこし体が慣れてきたら、標準歩行します。大勢で行くと、自分のペースが保てないので、苦労しました。                                                     金本 好彰

 田辺山友会の入会のきっかけとなった前年の春山ハイキング“北山の沢山・沢池コース”は、中から雨の山行でした。早や一年、数々の山行に参加させていただきました。今年の乗鞍岳は好天気に恵まれ、琵琶湖、敦賀湾も一望できました。これかもよろしくお願いいたします。ありがとうございました。                                       赤松 隆二
 市民ハイキングは始めての参加。天気も良く、コース的にも尾根歩きがメインで、景色も両側

の海が見え、とても良かった。良い活動なので今後も続けて欲しい。                                  小川 弘二

 バスのあいている席に座ったら、何と“シートNo.42!”「ワァー最低!」と思ったが「あとのまつり」とはこの事か!でも次のような良い事もあった。 ・好天のもとブナ林の新緑をエンジョイ出来た ・班構成にめぐまれて久しぶりに静かな山行をエンジョイ出来た ・いつも以上に慎重に歩いたこともあって一度もスリップすることなく安全な山行をエンジョイ出来た。 お世話いただいた山口さんはじめ皆様有難うございました。 

                                  西川 榮治

 山稜が馬の鞍の形に見えるところから、乗鞍の山名となった。山国のわが国には乗鞍岳()多く存在する。それぞれ歴史や特徴があるが、滋賀県マキノ町と福井県敦賀市にまたがるこの乗鞍岳は1000mにも満たない低山であるが、日本の背骨の重要な特徴を持って存在している。それは中央分水嶺としての役割を果たしているからだ。一滴の雨水が、日本海または太平洋へと流れ出る分水の岐路は人間の運命さえ感じる。日本山岳会創立100周年記念事業では北は北海道宗谷岬から南は鹿児島佐多岬までの約5000kmにおよぶ中央分水嶺を踏査するイベントがあったことは記憶に新しい。3年間を費やした踏査の事業は2006年に終了し、日本の背骨が1本に繋がった。その2006年以来、高島トレーイルは、多くの人々との関心の的となったように思う。

見事なブナ林や笹原の道は優しく、カタクリの多い尾根道を歩くと、琵琶湖、敦賀湾、丹波高原、野坂山地の展望も見事だった。適度な春山ハイキングコースだったと思う。                                     佐々木英夫